緑川光さん☆広報部〈非公式〉

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朗読「沖田総司の恋」-02最終回

沖田総司の恋が最終回迎えましたね(>_<)
幸せな一ヶ月でございました!
あ、感想ですけどネタバレめちゃしてるのでご注意くださいね(^^;;



朗読って筆が乗ってると読みやすいのでしょうか、すごく難しい単語が並び出すのですけど聞き取りやすくて意味もわかって、緑川さんの朗読はすごいなぁとちょっと感動しちゃいました。

内容は西本願寺まで絡んできて、沖田の淡い恋心を軸にして、新選組を取り巻く環境を見事にあらわしていましたね。
そしてメインメンバーの土方と近藤の人物像が和やかにほほえましく、でもピリッとした剣客の雰囲気もあり、やっぱり傑作ですね、好きな作品です。
それを朗読されているのが大好きな緑川さん。
しあわせ\(^o^)/

ネタバレしちゃいますけど、沖田の恋心を知った土方が「もらうがいい」と嫁取りを勧めるとこのシーンがすごく色気のある言い方でドキッとしました。
慌てて否定する沖田の口調もすごくリアルで、ほんとにこうやってしゃべってたのかもしれないと思うほど!
アニメと違ってBGMやSEや絵がないから、緑川さんの演技の上手さが際立つんです。
そして近藤さんが相手のお父様に直談判しに行くところ、色んな緊迫感が漂うシーンなのですけど、じっくり読んでくれて、しかもちゃんと二人の声音が違うから会話部分が誰なのかわかりやすかったです。

小説ってけっこう「誰が言った」という記述が少ないんですよね。
私の選ぶ本がそういうのばかりなだけかもですけど。
会話の流れと口調で人物を書き分けてるので、実は難解な単語や言い回しをスムーズに読むのと同じくらいに、会話部分の唐突さを補う声の使い分けがけっこう難しいはずです。
活字で読んでると、ぱっと見で語尾やら内容やらで誰がしゃべってるか判断することになるのですけど、朗読だと前後を何度も聞き直したりあまりしないので、声だけが頼りになります。
だから会話を全員同じ声でされるとこんがらがることになるのですけど、でもそのへん緑川さんは流石というか達者でした。
まごつきもなく躊躇もなく、素晴らしかったです。
何人も登場人物が出てきては、かわるがわるしゃべっているのに声がぶれなくて、あ、この声は沖田、この声は土方、って自然にわかるようになりました。
そうなると聞くのがとても楽で、リラックスして聞けるから世界に入りやすいんですよね。
至福です ♪

キャラの声を作りすぎないとはおっしゃってましたけど、薄かったり足りなかったりもなく、地の文とちょうどいいバランスでほんとストレスなく聴けました。

新選組だと伏せていたかった沖田に対して、堂々新選組局長として先方の親御さんに挨拶しにいって振られたあげく「あきらめろ」と言っちゃう近藤さんたちの無茶ぶりには笑ってしまいます。
なのに悲しむ沖田のシーンがめちゃめちゃかわいそうで、繊細で控えめな感じが伝わってきました。
そしてさびしいまま物語は終了してしまいます。

自分で小説を読むときには流していたかもしれないところまで、全部丁寧に朗読してもらえるのって贅沢だなぁと感動したので、また機会があれば違う作品のも聴いてみたいです。
今回みたいな時代小説だと、緑川さんの落ち着いた語り口が際立って発揮されるのでとても良いですね!
アニメのキャラとはまた違った魅力でいっぱいです♪

そういえば、読むペースが速い回があったりしましたけど、最終回が一番ちょうどいい速さで、ほどよく緊張感もぬけた雰囲気でこなれた朗読でした。
まとめて聴くとまた感じ変わるかもなので編集してみようと思います。
でもラジオの録音なので声が少し割れちゃってるのがすごい残念で、だからCDは出して欲しいです。
絶対買うし、もっと大勢の人に聴いてもらいたい良い作品です。
そのうち図書館とかにも置けばいいと思う(*^o^*)